眼振(ニュースタグマス)の治療
眼振(ニュースタグマス)は、目が不随意に揺れ動く症状で、視力低下やバランス障害を伴うことがあります。薬剤や神経疾患、過度のアルコール摂取などが原因となります。根本的な治癒が難しいケースもありますが、原因の特定と対症療法により症状の軽減が期待できます。
原因と症状
- 原因
子どもや乳児の場合、他の疾患の合併症として現れ、成長とともに改善することがあります。また、遺伝性のケースも報告されています。成人では、神経系の障害や頭部外傷が主な原因です。さらに、てんかん治療薬のジラント(ジルチアム)やフェノバルビタールなどの薬剤も眼振を引き起こすことがあります。
- 症状
発症時期や原因により症状は異なります。小児では「振盪性眼振」と呼ばれ、目が均等に揺れるのが特徴です。成人で新たに現れる場合は、目の動きに伴う視覚の揺れ(振盪視)を感じることがあります。また、片方向に急速に戻るような動きや、バランス感覚の低下、視力低下も見られます。
治療法
- 原因の除去・管理
まずは根本原因を特定し、可能であればその治療を行います。原因が解消すれば眼振も軽減することがあります。
- 視覚補助具
眼鏡やコンタクトレンズの使用で視力が改善し、眼振が和らぐことがあります。特に「ヌルポジション」と呼ばれる頭の位置で視力が一時的に向上する場合、プリズムレンズを装着して快適さを保つ方法が有効です。
- 外科的・注射的治療
眼筋手術やボツリヌス毒素(ボトックス)注射により眼球運動を抑制する方法がありますが、効果は一時的であり、数か月ごとの再施術が必要です。
- 心理・リハビリテーション
眼振は見た目や読書・社交に影響を与えるため、カウンセリングや視覚リハビリが有効です。特に子どもは学習支援が重要です。
