斜視(内斜視・外斜視)の目の運動と非外科的治療法
目の運動が効果的なケース
米国小児眼科学会によると、目の運動が効果を示すのは「調節収束不全(コンバージェンス不全)」が原因の内斜視の場合のみです。近くの対象に焦点を合わせる際に両眼が正しく収束できない状態です。この場合、手術を行わずに改善できるエクササイズがあります。その他の原因による斜視では、手術が最適な選択となることが多いです。
ペンシル・プッシュアップ
メイヨークリニックが推奨するエクササイズです。鉛筆に書かれた文字に目を集中させ、鼻先にできるだけ近づけながら文字を見続けます。1回のセッションで最大100回、1日数分、週5回程度実施します。
コンピュータビジョン・セラピー
メイヨークリニックは、パソコンやタブレットを使用した視覚トレーニングプログラムも有効としています。画面上の形状や点が一定のパターンで動き、両眼の協調を促します。自宅で手軽に行え、結果を記録・印刷できるため、眼科医と情報を共有しやすい点がメリットです。代表的なサービスとして VisionTherapySolutions.net などがあります。
プリズム付きリーディングメガネ
プリズムが内蔵された特殊なメガネは、収束不足を改善するために両眼に負荷をかけます。しかし、眼精疲労を招きやすく、他のエクササイズに比べ効果が限定的なため、補助的な手段として位置づけられます。
