症状が出る前に色覚異常を検出できますか?

歴史

化学者ジョン・ダルトンが色覚異常に関する最初の科学的記述を行い、以後の研究や検査の基礎を築きました。東京大学の石原慎太郎教授は、赤緑色盲を判定できる石原式色覚検査を開発しました。当初は赤と緑の盲目だけを判定できましたが、現在ではすべての色覚異常を検出できるテストが整備され、子ども向けの早期診断法も登場しています。

重要性

多くの場合、色覚異常は日常生活に大きな支障をきたしませんが、正確な色判別が必須となる職業やシーンでは問題となります。例えば、色覚異常のパイロットは夜間飛行が制限され、航空会社への就職が難しくなります。また、交通信号の色が区別できないと自動車運転時に重大な危険が生じます。

診断

症状が現れる前でも視覚検査で色覚異常を検出できます。代表的な石原式色覚検査は、色の異なる点で構成されたプレート上に数字が隠されており、色覚異常の人には見えません。幼児は数字が認識できないため、ファーンズワースD‑15テストや色のマッチングテストなどが用いられます。色覚異常はX染色体に隠れた劣性遺伝子であるため、家系調査により出生前にリスクを予測することも可能です。

タイプ

色覚異常は先天的なものと後天的なものに分かれます。後天的なものは眼や脳の損傷で起こりますが、ほとんどは遺伝的で、単色覚(全色盲)、二色覚、異常三色覚に分類されます。単色覚は全ての色が灰色の濃淡で見える状態で、二色覚や三色覚は赤緑や青黄の区別が困難になります。

予防・対策

遺伝性の色覚異常は予防できませんが、早期に発見すれば適切な支援が可能です。学校では黒板と対照的なチョークや、紙にはっきり映えるマーカー・クレヨンを使用するなど、視覚的な配慮が有効です。

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