眼軟膏とは?用途と代表的な選択肢
眼軟膏は、麦粒腫や結膜炎(いわゆるピンクアイ)などの一般的な眼疾患に対する有効な治療手段です。処方医師の指示に従って正しく使用することが、安全かつ効果的な治療に不可欠です。
液体の点眼薬とは異なり、眼軟膏は半固体でべたつく質感です。そのため、主に就寝時に使用され、眼表面と長時間接触させることができます。
細菌性眼感染症に用いられる処方眼軟膏
- バシトラシン:成人のさまざまな細菌性眼感染症に有効。
- エリスロマイシン:結膜炎や他の感染症の治療に使用。新生児の結膜炎予防にも投与されます。
- シプロフロキサシン:広範囲の抗菌スペクトルを持ち、2歳以上の子供や多くの細菌性眼疾患に適応。
- ポリミキシンB‑バシトラシン(ポリスパリン):日常的な細菌性眼感染症に頻繁に処方されるコンビネーション抗生物質。
- トブラマイシン:多くの細菌性眼感染症に効果的で、2歳以上の子供にも使用可能。
これらは通常処方箋が必要ですが、同一成分の市販(OTC)製品も存在します。必ず「眼科用」または「ophthalmic use」と明記された包装を確認し、疑問がある場合は薬剤師に相談してください。
その他の治療選択肢
眼軟膏が第一選択になるとは限りません。感染の種類・重症度・患者の年齢に応じて、点眼薬や経口抗生物質、あるいはトブラデックスやマキシトロールといった抗生物質・ステロイドの併合軟膏が用いられることがあります。
ドライアイ症候群への対策
涙液が不足または質が低下すると、刺すような痛み、灼熱感、充血、粘液、視界のぼやけ、光過敏などの症状が現れます。主な治療は潤滑点眼薬ですが、夜間用として市販のジェルや軟膏も推奨されます。代表的な製品は以下の通りです。
- GenTeal Tears Severe Dry Eye
- Refresh Celluvisc
- Bausch + Lomb Soothe Lubricant Eye Ointment
- SYSTANE Nighttime Lubricant Eye Ointment
これらは無添加の潤滑剤(ミネラルオイルや白石油)を含み、保存料やリン酸塩が含まれていないか必ず確認してください。
涙は眼表面の微生物を洗い流す役割があるため、ドライアイは感染リスクを高めます。感染が疑われる場合は、医師が経口抗生物質や点眼薬、または上記の軟膏のいずれかを処方します。
点眼薬と軟膏の併用方法
点眼薬を先に1滴投与し、最低10分待ってから軟膏を塗布します。症状が改善しても、抗生物質軟膏は指示された全期間使用し、再発を防ぎましょう。
誤って皮膚用軟膏を眼に入れた場合
すぐにぬるま湯でやさしく洗い流し、速やかに医療機関を受診してください。
注意すべき症状
眼の腫れ、痛み、視力の変化、異常な症状が現れたら、速やかに眼科専門医に相談し、適切なフォローアップを受けましょう。
