人間の遺伝的特徴の例

DNAは人間の遺伝形質を担う物質です。遺伝子はDNAの特定領域で、細胞が合成するタンパク質を決定し、形質情報を保持します。遺伝子は対立遺伝子(アレル)というさまざまな形で存在し、優性アレルは劣性アレルの影響を覆います。各個体は遺伝子ごとに2つのアレルを受け継ぎ、1つでも優性アレルがあればその形質が現れ、劣性形質が現れるには両方が劣性である必要があります。

ヘアライン(額の生え際)

  • 額の生え際が真ん中に尖っている「ウィドウズピーク」は優性形質、直線的な生え際は劣性形質です。両方のアレルが劣性(ww)である場合にのみ直線的な生え際になります。

耳たぶの形状

  • 耳たぶが首に付着しているか(付着型)と、自由に垂れ下がっているか(非付着型)は、単一遺伝子の優性・劣性によって決まると考えられます。非付着型が優性、付着型が劣性です。

えくぼ

  • えくぼは優性形質です。片方の親からでも優性アレルを受け継げば子どもにえくぼが現れますが、両親がともに優性と劣性のヘテロ接合(Aa)であれば、子どもが劣性(aa)になる可能性もあります。

PTC 味覚

  • フェニルチオカルバミド(PTC)の苦味を感じるかどうかは、染色体7上の単一遺伝子で決まります。この遺伝子は3つのバリアントを持ち、各バリアントに優性・劣性アレルがあります。優性アレルを1つでも持てば苦味を感じ、2つとも劣性なら味を感じません。中間的感度は他のバリアントの組み合わせで決まります。

遺伝性疾患 - 関連記事