小児における嚢胞性線維症の主な症状
嚢胞性線維症(CF)は、遺伝子変異によって引き起こされる疾患で、呼吸器系に障害を与え、栄養吸収にも影響します。米国嚢胞性線維症財団のデータによれば、平均余命は約37.4歳です。本稿では、特に小児期に現れる症状をまとめました。
新生児期
- 便が通りにくく腸閉塞を起こすことがあり、便秘や腸の詰まりが見られます。
- 便は異常に大きく、脂っこくなることがあります。
- 成長不良や体重増加の遅れが顕著です。
- 呼吸器感染が頻繁に起こります。
皮膚
- 汗に塩分が多く含まれるため、皮膚が塩味を帯びることがあります。
呼吸器系
- 慢性的な呼吸器感染(肺炎、気管支炎など)が繰り返します。
- 咳や喘鳴(ぜんめい)が頻繁に現れます。
- 痰は粘度が高く、濃厚です。
腸・消化器系
- 腸閉塞や腸管の狭窄が起こります。
- 脂肪の多い便(脂肪便)が見られます。
- 直腸が肛門から突出することがあります(直腸脱)。
爪(デジタルクラビング)
- 指や足の爪が丸みを帯び、先端が広がるデジタルクラビングが典型的です。
その他の症状
- 成長障害や低体重。
- 鼻ポリープの形成。
- 肝硬変や膵臓の機能低下。
- 小腸の一部が他の部分に入り込む腸重積が起こることがあります。
