クラインフェルター症候群におけるテストステロン療法

クラインフェルター症候群(47,XXY)は、余分なX染色体を持つ男性に見られ、身長が高く細身で、腕が長く、体毛が少なく、精巣が小さいなどの特徴があります。思春期にテストステロンが不足すると、第二次性徴が十分に現れず、性欲低下や不妊が顕在化します。

初期治療

マヨクリニックによれば、思春期(約14歳)開始時にテストステロン補充を始めることが推奨されます。診断が遅れるケースも多いですが、診断時期に関わらず治療は有益です。

注射・インプラント

Delatestryl(テストステロンエナン酸エステル)注射は2〜4週間ごとに皮下投与が一般的です。代替として、3〜6か月ごとに皮下にテストステロンペレットを埋め込む方法もあります。

ジェル

AndroGelは腕・肩部または腹部に毎朝塗布しますが、他者が皮膚に触れるとテストステロンが移行し、体毛増加やにきびなどの男性化症状が出る恐れがあります。妊娠中の女性への影響もあるため、パートナーがいる場合は注意が必要です。

経皮パッチ

Androdermは背中・太もも・腹部・上腕などに夜間(20時〜0時)に貼付します。貼付部位は1週間以上同じ場所を避け、皮膚刺激が起きた場合はヒドロコルチゾンクリームで対処します。パートナーへのテストステロン移行は防止されています。

効果(Significance)

テストステロン補充により体毛や陰茎サイズが増大し、男性的外見と自信が向上します。ただし、精巣のサイズは変わらず多くは不妊のままです。約3割が女性化乳房(乳腺肥大)を呈し、重度の場合は外科的除去が検討されます。

注意点(Warning)

血中テストステロン濃度は定期的に測定し、特に思春期の少年は骨成熟に影響するため6か月ごとに骨密度評価を行います。また、長期使用は良性前立腺肥大のリスクを高めるため、前立腺検査を定期的に実施してください。

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