子宮全摘出が必要なケースとその理由

子宮全摘出(全子宮摘出術)は、子宮の一部または全体を取り除く手術です。部分的な摘出では病状が改善できない場合に、全摘出が選択されます。

がん

全摘出が必要になるケースの約10%は、子宮や子宮頸部のがん治療です。がんが子宮全体に浸潤している場合、完全に除去することで再発リスクを低減します。

筋腫(子宮筋腫)

筋腫が大量出血や貧血、尿路圧迫を引き起こす場合、全摘出が推奨されます。全摘出は子宮摘出手術全体の約30%を占めます。

機能不全性子宮出血

明確な原因が特定できない過度の膣出血(機能不全性子宮出血)に対しても、症状が重篤な場合は全摘出が行われることがあります。

子宮内膜症

子宮内膜組織が子宮外に増殖し、強い疼痛や不妊を引き起こす子宮内膜症の治療にも全摘出が用いられます。全摘出は全子宮摘出手術の約20%で実施されています。

子宮脱(子宮脱垂)

子宮が下がって膀胱や直腸の通過を妨げる子宮脱は、尿や便の排泄障害をもたらします。全摘出はこの手術の約16%を占めます。

以上のように、がん、筋腫、異常出血、子宮内膜症、子宮脱といった疾患が子宮全摘出の主な適応となります。

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