経腟超音波と子宮内腔超音波(ヒストロソグラム)の比較
経腟超音波検査(トランスバギナル超音波)と子宮内腔超音波検査(ヒストロソグラム)は、婦人科医が女性の生殖器系を評価する際に用いる画像診断法です。目的や適応は異なるものの、どちらも音波を利用して臓器の状態を可視化します。
定義
- 経腟超音波:米国国立がん研究所(NCI)が定義する「膣、子宮、卵管、卵巣、膀胱を検査するための手技」。
- ヒストロソグラム:MedlinePlus が示す「子宮内腔に生じた異常腫瘤を明瞭に描出するための特殊骨盤超音波検査」。
意義
- 経腟超音波は、定期検診で見つかった子宮異常の原因究明や、妊娠初期に胎児の発育・心拍を確認する目的で使用されます。
- ヒストロソグラムは、子宮内腔に存在する腫瘤の大きさや数を正確に把握し、より詳細な診断を行うために実施されます。
特徴
- 両検査とも音波を利用し、反射したエコーをトランスデューサで受信して画像化します(ブリガム・アンド・ウィメンズ病院の説明参照)。
- ヒストロソグラムは、生理食塩水を子宮腔内に注入して拡張させるため、妊娠中の使用は適しません。
利点
- 経腟超音波は、卵巣嚢胞・腫瘍、子宮筋腫、ポリープ、感染症などを検出でき、胎児の心拍や先天性異常の有無も評価できます。
- ヒストロソグラムは、腫瘤の位置・大きさ・数を鮮明に描出し、治療方針の決定に有用です。
リスク
- 現在報告されている重大な合併症はなく、両検査とも安全性が高いとされています。
別称
- 経腟超音波は「エンドバギナル超音波」とも呼ばれます。
- ヒストロソグラムは「ソノヒステログラフィー」や「生理食塩水注入超音波(SIS)」としても知られています。
