膣式子宮摘出術が選ばれる理由

膣式子宮摘出術は、腹部や開腹手術に比べて侵襲が少ない手術法です。子宮は膣から取り出され、必要に応じて腹腔鏡で骨盤内部を確認します。腹部に小さな切開を入れ手術器具を通し、膣内に切開を作って子宮を取り除きます。

子宮内膜症

子宮内膜は毎月の月経で剥がれ落ち、月経周期で増殖します。子宮内膜症は、この組織が子宮外に増殖する状態で、卵巣や腸に付着することがあります。子宮自体が大きくなることは少ないため、膣からの摘出が適しています。

癒着

癒着は、子宮・卵巣・腸などが瘢痕組織でくっつく状態で、骨盤痛の原因になります。手術や骨盤感染後に起こりやすく、摘出時に癒着を切除して子宮を自由にします。

子宮筋腫

子宮筋腫は子宮内の平滑筋腫瘍で、サイズは小さく無症状から、グレープフルーツ大まで様々です。過多月経や不正出血、腹痛を引き起こすことがあります。筋腫が小さい場合は膣式での摘出が可能です。

子宮脱

出産や閉経に伴い、骨盤内の筋肉や靭帯が弱まり伸びると、子宮が下がって膣内に入り込む子宮脱が起こります。子宮が大きくなければ、膣から摘出できます。

子宮内膜過形成・がん

子宮内膜過形成は内膜が過剰に厚くなる状態で、ポリープやがんが原因になることがあります。子宮筋層(筋層)にがんができても、腫瘍が大きくない限り膣式摘出が選択肢となります。

婦人科疾患 - 関連記事