子宮頸部異形成の治療オプション
子宮頸部異形成とは、子宮頸部の細胞が異常に増殖した状態で、ヒトパピローマウイルス(HPV)などの性感染症が主な原因です。がんではありませんが、放置するとがん化するリスクがあります。ここでは、異形成の程度に応じた治療法をわかりやすく紹介します。
治療の流れ
まず産婦人科で子宮頸部異形成の程度を診断します。代表的な診断法はコルポスコピーです。
軽度の場合は、3〜6か月ごとにパップスメアを繰り返し観察します。自然に改善することもありますが、悪化の可能性があるため定期的なフォローが重要です。
軽度~中等度の異形成には、凍結療法(クライオサージェリー)を検討します。液体窒素をプローブで子宮頸部に当て、‑20℃程度まで冷却し異常細胞を破壊します。深さのコントロールが難しいため、軽度・中等度に適しています。
中等度の場合は、電気焼灼(エレクトロカウタリゼーション)やループ切除術(LEEP)も選択肢です。前者は熱で細胞を死滅させ、後者はループで組織を切除し病理検査に回します。
レーザー蒸散術は、クライオサージェリーより回復が早く、光ビームで正確に異常組織を除去します。ただし、設備が限られるため、専門施設での受診が必要です。
子宮頸部の深層まで異常が及んでいる疑いがある場合は、円錐切除術(コーンビーズ)で円錐形の組織を外科的に切除し、病理検査でがんの有無を確認します。将来的な妊娠に影響を与える可能性があります。
妊娠の希望がなく、完全に疾患を除去したい場合は子宮全摘術(子宮摘出)を検討します。
