猫の足の脱毛原因と対策
脱毛は医学用語で「脱毛症(アロペシア)」と呼ばれ、病気そのものではなく症状の一つです。猫の足の毛が抜けると飼い主は不安になりますが、正確な診断と適切な治療は獣医師に相談することが重要です。以下に、足の脱毛の主な原因と対策をまとめました。
ノミ皮膚炎
多くの猫はノミに対してアレルギー反応を示します。ノミに刺されることで過敏症が起こり、かゆみや炎症、痂皮ができ、猫が掻くことで皮膚が傷つき毛が抜けます。足に脱毛斑が見られたら、すぐにノミ駆除と環境の清掃を行いましょう。皮膚が感染している場合は抗生物質が必要になることがあります。
ホルモンバランス異常(内分泌性脱毛)
去勢や避妊手術を受けた猫でホルモンバランスが乱れ、体幹部や足、尾、性器付近の毛が薄くなることがあります。かゆみや発疹はほとんど見られません。獣医師が他の疾患を除外したうえで診断し、ホルモン注射で治療することがありますが、肝障害などの副作用リスクもあるため、慎重に検討が必要です。
リングワーム
リングワームは真菌感染による脱毛の代表格です。主にMicrosporum canis、Trichophyton mentagrophytes、Microsporum gypseumの3種類があり、特にM. canisは猫に特有で全感染の約98%を占めます。足や頭部に円形の赤いかゆみを伴う脱毛斑が現れます。治療は抗真菌シャンプーやグリセオフルビン、テルビナフィン、ケトコナゾール配合のクリームが用いられ、同時に寝具や環境の除菌も必要です。
