セレニウムと脱毛:過剰・不足がもたらす影響と対策
セレニウムとは
セレニウムは抗酸化作用を持つ必須ミネラルで、免疫機能や心臓の正常な働きを支えます。ビタミンEと協働し、細胞膜を保護し、組織の弾力性を維持する役割があります。必要量は極めて少量で、食事から摂取します。
セレニウム中毒(過剰摂取)
過剰に摂取すると「セレノーシス」と呼ばれる中毒状態になり、皮膚や毛髪に異常が現れます。特に急激な脱毛が代表的な症状で、長期間にわたって高濃度のセレニウムを含む食品や水を摂取すると起こります。
セレニウム不足
セレニウムは土壌に含まれるため、地域によって食物中の含有量が異なります。ニュージーランド、フィンランド、中国の一部など、セレニウムが不足しやすい地域では、ウイルス性疾患や免疫低下が報告されています。
甲状腺との関係
甲状腺の正常な機能にもセレニウムは不可欠です。甲状腺機能が亢進または低下すると、脱毛が二次的に起こることがあります。
対策と治療
セレニウム中毒の場合は、過剰摂取を中止し、食事やサプリメントの量を調整することが基本です。逆に不足している場合は、セレニウムを含む食品やサプリメントで適切に補給すれば、症状の改善が期待できます。
適切な摂取量は成人で1日あたり55 µgが目安とされ、上限は400 µgです。過剰摂取は避け、バランスの取れた食事を心がけましょう。
