DHTの影響と対策:脱毛・前立腺肥大への最新知見

DHTとは何か

DHT(ジヒドロテストステロン)は、男性ホルモンであるテストステロンが代謝されてできるホルモンです。研究では、DHTが脱毛を引き起こす主な原因のひとつとされています。

毛髪の成長サイクル

毛髪は主に3つのフェーズを繰り返します。

  • 成長期(アナゲン):毛包の約85%がこの期間にあり、2〜6年続くことがあります。
  • 退行期(カタゲン):毛包が縮小し、約60日間続きます。
  • 休止期(テロゲン):約3週間続き、古い毛が抜けて新しい毛が生えてきます。

DHTはこの休止期を促進し、成長期を短くすることで脱毛を進行させます。

DHTの結合と毛髪への影響

DHTは毛包の受容体に結合し、成長期を短縮・休止期を延長させます。その結果、毛は細くなり折れやすくなり、最終的には毛包が毛を全く産生しなくなります。

DHT阻害剤の役割

DHT阻害剤は、DHT生成に関わる酵素5α‑リダクターゼの働きを抑えることで効果を発揮します。代表的な薬剤は以下の通りです。

  • 経口薬:フィナステリド(処方薬)― FDA承認済みで、体内のDHT生成を抑制します。
  • 外用薬:ミノキシジル(市販薬)― 毛包へのDHT結合を防ぎ、血流を改善して毛髪の成長をサポートします。

DHTと前立腺の関係

研究により、DHTが前立腺組織の増殖を刺激し、成人男性の前立腺肥大の主要因であることが明らかになっています。

まとめ

DHTは脱毛だけでなく前立腺肥大にも関与しています。5α‑リダクターゼ阻害薬やミノキシジルといったDHTブロッカーは、毛髪の健康を守る有力な手段です。正しい知識と適切な治療で、DHTによる影響を最小限に抑えましょう。

脱毛(抜け毛) - 関連記事