Saw Palmettoは脱毛を防げるのか?科学的根拠と現状

脱毛は男女ともに加齢とともに起こる悩ましい問題で、若年層にも見られることがあります。近年、ハーブのサワーパルメット(Saw Palmetto)が脱毛抑制に効果があるとする声が広がっていますが、科学的根拠は乏しいとされています。

Saw Palmettoと脱毛

Saw Palmettoは前立腺肥大の治療に用いられるハーブで、テストステロンの産生抑制やジヒドロテストステロン(DHT)の阻害作用が報告されています。DHTは頭皮の毛包を縮小させ脱毛を促進する主なホルモンです。そのため「DHTを抑えれば脱毛が止まる」という誤解が生まれました。

研究不足

米国国立医学図書館(U.S. National Library of Medicine)によれば、Saw Palmettoが体内のテストステロン産生に影響を与えるという証拠は極めて少ないです。また、Hairloss-reversible.com がまとめた情報でも、Saw Palmettoの脱毛への効果を検証した大規模な臨床試験は行われていません。2003年に放送されたテレビ番組「20/20」でも、少数の試験結果が科学的根拠に欠けるとして否定されました。

因果関係は不明

ハーブメーカーが「天然成分で脱毛を防げる」と主張する背景には、DHT産生を抑制する可能性が示唆された研究がありますが、これは臨床試験ではなく、ヒトでの検証が行われていません。FDA承認のミノキシジルやフィナステリド(Propecia)とは異なり、Saw Palmettoと脱毛抑制の間に因果関係を示すデータはありません。DHTを阻害できても、血流に入るDHTを完全に除去できるわけではなく、毛包への結合を防げるとは限らないのです。

脱毛(抜け毛) - 関連記事