甲状腺機能低下による脱毛について

髪の構造

髪の一本は主にタンパク質のケラチンでできており、根(毛根)、軸(毛幹)、そして根と軸をつなぐ毛包の3つの部分から構成されます。健康な人は1日平均で約100本の髪が自然に抜け、再び生えてきますが、これを大幅に超える抜け毛は甲状腺機能障害などの健康問題のサインとなります。

脱毛の種類

甲状腺機能低下症(甲状腺ホルモンが不足する状態)では、髪が抜けやすくなります。髪が抜けるのは、シャンプーやブラッシング時に抜け毛が増える形で現れますが、必ずしもハゲになるわけではありません。一方、脱毛は真菌感染、遺伝的脱毛、毛包の縮小による円形脱毛症など、他の要因でも起こります。

甲状腺疾患と脱毛

甲状腺機能低下症だけでなく、過活動の甲状腺(甲状腺機能亢進症)でも脱毛が見られることがあります。代謝が低下すると毛包への栄養供給が不十分になり、毛根と毛幹が離れて抜け落ちやすくなります。また、髪が脆くなり折れやすくなることもあります。甲状腺疾患が疑われる場合は、必ず医師の診断を受けましょう。

予防・対策

甲状腺機能障害が原因の脱毛は、適切な治療が必要です。一般的には経口の甲状腺ホルモン補充薬(レボチロキシンなど)を服用し、ホルモンバランスを正常化させます。併せて、ビタミンやミネラルなどの必須栄養素を十分に摂取することも重要です。

その他の原因と対処法

治療中にも抜け毛が続く場合は、投与量が適切でない可能性があります。また、レボチロキシン自体が副作用として脱毛を引き起こすこともあります。その際は医師に相談し、薬剤の変更や補助的な治療を検討してください。

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