心拍はあるが脈拍が測れない場合とは?
脈なし電気活動(PEA)とは
心臓の電気的活動は正常に行われているものの、収縮が極めて弱く、血圧が測れない状態を「脈なし電気活動(Pulseless Electrical Activity, PEA)」と呼びます。見た目は生命の危機に見えますが、適切な処置が行われれば回復するケースもあります。
発生メカニズム
PEAは、心筋が高度に損傷している場合や、心停止の後期段階で起こりやすく、電気信号は伝わっているものの、実際のポンプ機能が著しく低下しています。その結果、心拍は感知できても、血液を十分に送り出せず、測定可能な脈拍が現れません。
臨床的影響
この状態では心拍出量がほとんど、あるいは全くなく、酸素を含んだ血液が全身に供給されません。そのため、迅速な救命処置が不可欠です。
治療法
PEAの一次的な対応は心肺蘇生(CPR)です。胸骨圧迫と人工呼吸によって血流を維持しつつ、エピネフリンなどの薬剤を投与して心筋の収縮力を高めます。根本原因の除去(例えば、血液量の回復や酸素供給の改善)も同時に行われます。
