鼓動している心臓に胸部圧迫を行うとどうなるか?
胸部圧迫は、心停止した状態の人に酸素を運ぶ血液循環を作り出すための重要な救命処置です。しかし、心臓がまだ鼓動している場合に圧迫を行うと、以下のような問題が生じます。
冠血流の阻害とCPR品質の低下
鼓動中の心臓に圧迫を加えると、冠動脈への血流が乱れ、心筋への酸素供給が妨げられます。その結果、CPRの効果が著しく低下し、全体的な心拍出量が減少します。
適切な胸部圧迫のポイント
- 圧迫は、脈が確認できない無反応の患者に対して行う。
- 胸骨の中心部に、深さ約5〜6cm、速度は1分間に100〜120回のリズムで圧迫する。
- 圧迫と圧迫の間に胸部が完全に反復(リコイル)することを必ず確保する。
- 心臓が鼓動している部位に直接圧力をかけたり、過度に深く圧迫したりしない。
まとめ
心臓がまだ拍動している状態で胸部圧迫を行うと、冠血流が阻害されCPRの質が低下し、致命的な結果を招く恐れがあります。正しい手順と対象を守り、適切な状況でのみ圧迫を実施することが重要です。
