ペーシングしきい値の確認手順
不整脈の管理には、ペースメーカーのペーシングしきい値を正確に確認することが重要です。国立心肺血液研究所によれば、ペースメーカーは心臓の洞結節の機能不全を補正し、電気信号で拍動リズムと速度を制御します。患者ごとに最適なしきい値を設定し、依存を防ぐ必要があります。
ペースメーカーの種類
不整脈患者向けに主に3種類のペースメーカーが使用されます。
- 単室(心房)ペースメーカー:心臓伝導系が正常な患者に適し、心房の刺激で最適なリズムを維持します。
- 単室(心室)ペースメーカー:心拍数を上げる必要がある患者に使用されます。
- 房室順序ペースメーカー:心房と心室にリードを装着し、2つの部屋の拍動を同期させます。
埋込手術
医師は上胸部に約5センチ(2インチ)の切開を行い、1本または2本の絶縁リードを静脈を通して右心房または右心室へ導入します。リードは慎重に位置決めされ、ペースメーカー本体に接続されます。手術前に刺激頻度、エネルギー量、刺激部位などの出力設定を行います。
テスト
ペースメーカーを完全に接続する前に、まず患者の自然な心電図(intrinsic)を測定し、依存を防ぎます。心臓内部から電気活動を記録するintracardiac electrogram(ICG)でペーシングしきい値を評価します。リードを様々な位置に移動させて測定する「マッピング」を行います。
ペーシングシステムアナライザ(PSA)
PSAはリードをペースメーカーに接続する前に電気パルスを送出・測定する装置です。まず患者の自然リズムより速いペーシングレートに設定し、心臓が捕捉(capture)するかを確認します。捕捉が確認できたら、徐々に出力を下げ、捕捉が失われる直前のエネルギーがペーシングしきい値、すなわち心臓を確実に刺激できる最小エネルギーとなります。
