狭心症と胸焼けの違いと見分け方
狭心症は心臓の血流不足による胸痛で、冠動脈疾患のサインです。一方、胸焼けは胃酸が食道に逆流することで起こる消化器系の不快感です。症状は似ているように感じることがありますが、原因や対処法は全く異なります。
症状
- 胸焼け:胸の中央部に灼熱感があり、特に就寝時や横になると悪化しやすい。
- 狭心症:胸が締め付けられるような圧迫感や締めつけ感があり、肩・顎・首・背中へ放散することがある。その他、吐き気、発汗、めまい、倦怠感、息切れを伴うことも。
原因
- 胸焼け:下部食道括約筋が十分に閉じないため、胃酸や食べ物が食道へ逆流し、炎症を起こす。
- 狭心症:冠動脈の狭窄や閉塞により心筋への酸素供給が不足し、特に運動や精神的ストレスで症状が出やすい。
リスク要因
- 胸焼け:脂っこい食事、炭酸飲料、酢、トマトソース、オレンジジュースなど刺激的な食べ物・飲み物が引き金になる。
- 狭心症:糖尿病、高コレステロール、高血圧、喫煙、肥満、家族歴などの心血管リスクが高い人に多い。
治療法
- 胸焼け:市販の制酸剤や胃酸分泌抑制薬で簡単に対処できることが多い。生活習慣の改善(食事の見直し、寝る前の食事回避)も重要。
- 狭心症:生活習慣の改善に加え、血流改善薬や抗血小板薬、血圧・コレステロール管理が必要。狭窄が進行した場合は血管形成術(PCI)や冠動脈バイパス術(CABG)といった手術が行われる。
胸の痛みが出たときは、症状の特徴や発生状況を確認し、必要に応じて医師の診断を受けましょう。適切な治療と予防で、狭心症も胸焼けも効果的に管理できます。
