除細動器の問題点と対策

正常な動作

除細動器は、電気ショックで不整脈を起こした心筋を正常なリズムに戻す医療機器です。外部除細動器はパッドを胸に当ててショックを与え、埋め込み型除細動器は心臓に直接リードを接続して電流を流します。

電気リードワイヤの問題

救命用の電気インパルスを伝えるリードワイヤが断裂すると、危機的状況でショックが届かず、あるいは不要なショックが発生する恐れがあります。これはメドトロニックのリコール情報でも指摘されています。

保守・メンテナンスエラー

米国医師会誌(JAMA)によると、除細動器の故障の多くは機器自体の不具合だけでなく、操作ミスや保守管理の不備が原因とされています。適切な点検が行われないと、機器は期待寿命を超えて使用され続け、故障リスクが高まります。

教育と正しい使用法

同誌の研究では、除細動器の操作訓練が不十分であることや、日常的な機器チェックが行われていないことが指摘されています。これにより、緊急時に正しく作動しないケースが増える危険があります。

リコール事例

欠陥が判明した除細動器は大規模かつ高額なリコール対象となります。メドトロニックは、2007年にスプリント・フェデリス(Sprint Fidelis)リードワイヤを使用した全除細動器を回収しました。この欠陥部品が原因で、既に599件の傷害が報告されています。

心臓病 - 関連記事