心臓弁疾患と鬱血性心不全とは何か?
心臓の弁とその機能
心臓は右心房・左心房・右心室・左心室の4つの部屋から成り、各部屋は弁でつながれています。右心房と右心室の間は三尖弁、左心房と左心室の間は僧帽弁(二尖弁)です。左心室からは大動脈弁を通じて全身へ血液が送り出され、右心室からは肺動脈弁を通じて肺へ血液が送られます。
弁疾患の主なタイプ
弁疾患は大きく3つに分類されます。
- 逆流(レグジテーション):弁が完全に閉じないため、血液が逆方向に流れ戻ります。
- 狭窄(ステノーシス):弁が硬化または狭くなり、血液の通過が妨げられます。
- 閉鎖不全(アトレジア):弁に開口部が全くなく、血液が通過できません。
心不全とは
心不全は、心臓が十分な血液を送り出せなくなる状態です。慢性のものは徐々に進行し、急性のものはウイルス感染など外部要因で急に悪化します。心臓自体が完全に止まるわけではなく、血液が肺側または全身側の血管にうっ滞し、液体がたまります。
心不全のタイプ
左心不全は呼吸困難や横になるときの息切れ、ピンク色の痰の咳が特徴です。右心不全は下肢や腹部、足のむくみ(浮腫)として現れます。
治療法
弁疾患は薬物療法や、重症・先天性の場合は外科手術による弁の修復・置換が行われます。心不全はACE阻害薬、β遮断薬、利尿剤などで症状を管理し、根本原因である弁疾患などを治療します。重症例では心臓移植が検討されます。
