埋め込み型除細動器(ICD)の副作用と対策
特徴
ICDはペースメーカーに似ていますが、やや大きく皮下に埋め込まれます。通常は胸部上部に設置されますが、腹部に埋め込むこともあります。細い電極が血管を通って心臓に接続されます。
機能
ICDは心拍リズムを常時監視し、必要に応じて低エネルギーの電気パルスで補正します。さらに、ペースメーカーでは対応できない重度の不整脈に対しては、除細動ショックと呼ばれる高エネルギーショックで心拍を正常化します。
除細動ショックの影響
低エネルギーパルスは患者が感じませんが、除細動ショックは不快感を伴います。胸部に強い衝撃を受けたように痛みを感じ、時には連続したショックが来ることもあります。
心理的合併症
除細動ショックは次回の発作への不安を引き起こすことがあります。2004年の『Clinical Cardiology』に掲載された研究では、年に2回以上ショックを受ける患者にパニック障害や広場恐怖症が頻発することが報告されています。
身体的副作用
主な身体的副作用は、ICD埋込部位の不快感や稀な感染です。また、デバイスが皮下にあるため目立ちやすく、約10センチメートルの傷跡が残ります。そのため、見た目に対するコンプレックスを抱く患者もいます。
予防・対策
医師は目立ちにくい部位にICDを埋め込むことで外観上の問題を軽減できます。さらに、ショックに対する不安を和らげるためのサポートグループやカウンセリングも利用可能です。
