撹拌食塩水(Agitated Saline)とは何か?用途と作り方を解説
撹拌食塩水(Agitated Saline)は、食塩水に小さな気泡を作り出すことで、血管内を流れる様子を超音波で観察しやすくした医療用液体です。無菌で人体と同等の浸透圧を持つため、心エコー造影検査などで広く利用されています。
生理食塩水(Saline)
食塩水は、塩化ナトリウム(NaCl)を蒸留水に溶解し、滅菌した液体です。一般的な濃度は0.9%(9 g/L)で、人間の体液と同じ浸透圧を持ちます。脱水症状の改善や血液・薬剤の希釈など、さまざまな医療シーンで使用されます。
撹拌食塩水(Agitated Saline)
撹拌食塩水は、食塩水を強く攪拌(シリンジ間で高速に往復させる)して微細な気泡を発生させたものです。この気泡がエコーで強い反射を生むため、血流の経路や異常を視覚的に確認しやすくなります。
調製方法
調製は簡単です。無菌シリンジ2本に食塩水を入れ、シリンジ同士を接続した後、数十回高速で液体を往復させます。これにより液中に均一な気泡が生成されます。すべての器具は無菌状態を保ち、汚染を防止してください。
撹拌食塩水エコー造影(Agitated Saline Echo Contrast)
最も一般的な応用は心エコー造影検査です。患者の静脈に撹拌食塩水を注入し、心臓内の各腔室を通過する気泡の動きを超音波で観察します。気泡が予期しない経路で流れる場合、心内シャントや血栓などの異常が疑われます。
