収縮期心不全の概要と対策

はじめに

収縮期心不全は男性に多く見られ、女性が罹る場合は症状が比較的軽いことが多いです。米国だけでも心臓疾患の診断・治療に年間350億ドルが費やされています。心臓の機能が低下すると生活の質が著しく損なわれるため、心臓健康について正しい知識を持ち、日常的に健康管理を行うことが予防の鍵です。

定義

収縮期心不全は心臓の下部(左心室・右心室)が十分に血液を送り出せなくなる状態です。心室が弱くなると、血液を十分に排出できず、心室内圧が上昇し二次的な問題を引き起こします。

症状

収縮期心不全の症状は拡張期心不全と共通しています。主な症状は以下の通りです。

  • 胸痛、心拍の不整、首の静脈の膨張
  • 疲労感、日常生活の動作が困難になる
  • 胸部のうっ血や持続的な咳
  • 脚、腹部、足首・足のむくみ
  • 過度の運動なしでの息切れ

原因

心臓が効果的に血液をポンプできなくなる原因は様々です。代表的なものは以下です。

  • 冠動脈疾患(CAD)
  • 高血圧
  • 糖尿病(特に女性)
  • 肥満、喫煙、薬物乱用

診断

体調不良を感じたらまずはかかりつけ医を受診し、問診と身体検査を受けます。その後、心エコー検査(超音波検査)を行うことが一般的です。エコーでは心室のサイズや駆出率(心拍ごとに排出される血液の割合)を測定し、収縮機能を評価します。

治療

治療は症状の重症度に応じて選択されます。主な目的は症状緩和、進行抑制、生活の質向上です。

  • 薬物療法:利尿薬、ACE阻害薬またはARB、β遮断薬の3剤併用が基本です。
  • 外科的治療:冠動脈バイパス手術、心臓弁の修復・置換、ペースメーカーや除細動器の植込みなど。

予防

収縮期心不全の予防には、バランスの取れた食事、適正体重の維持、禁煙・節酒・薬物乱用の回避、定期的な健康チェックが重要です。長期間体調不良が続く場合は早めに医師の診察を受け、合併症のリスクを減らしましょう。

心臓病 - 関連記事