心房細動の治療法
心房細動は、心臓の上部2つの心房が下部2つの心室と異なるリズムで拍動する状態です。主な原因は心疾患ですが、高血圧、肺気腫、先天性心疾患、弁膜症、ホルモン異常、感染症、カフェインなども関与します。症状自体は直ちに危険ではありませんが、放置すると心不全や脳卒中など重篤な合併症を招くため、適切な治療が必要です。
根本疾患の管理
心房細動の治療を始める前に、まず不整脈が他の疾患によって引き起こされていないか確認します。原因が明らかな場合は、根本疾患の治療が最優先です。基礎疾患がコントロールされれば、心拍の異常も自然に改善することがあります。
カーディオバージョン
基礎疾患の管理だけで効果が得られない、または原因が特定できない場合に行う治療です。心臓のリズムを「リセット」し、心房と心室の拍動を同期させます。薬剤による方法と電気ショックによる方法があります。
薬剤カーディオバージョンでは、抗不整脈薬を投与しリズムを正常化します。投薬中は医師の管理下で入院が必要です。電気的カーディオバージョンは、短時間心臓に電流を流して一時的に停止させ、再開時に正常リズムに戻すことを狙います。いずれの場合も、リズム維持のために抗不整脈薬が処方されます。
薬物療法
カーディオバージョンで正常化できない場合、薬物療法が次の選択肢となります。主に他の心疾患の治療に用いられる薬剤が使用されます。ジゴキシンなどの抗不整脈薬が最も一般的ですが、β遮断薬やカルシウム拮抗薬が併用されることもあります。
アブレーション
ラジオ波などを用いて心房の異常伝導路を破壊し、正常なリズムを回復させる治療です。小さな組織を焼灼し、必要に応じてペースメーカーで心拍を管理します。
外科的手術
薬物やカーディオバージョン、アブレーションでも効果が不十分な場合に行われます。心房の特定部位に切開を加えて瘢痕組織を作り、異常な電気信号の伝播を遮断します。
