心臓病の種類と主な症状、予防法
心臓病は、心臓に影響を及ぼすさまざまな状態を総称する広い概念です。冠動脈性心疾患、先天性心疾患、末梢動脈疾患、不整脈などが含まれます。米国疾病予防管理センター(CDC)によると、心臓病は種類が多岐にわたるため、症状も多様です。以下では、代表的な心臓病の種類と主な症状を紹介します。
冠動脈性心疾患(CHD)
最も一般的な心臓病で、心臓へ血液を供給する動脈がプラーク(コレステロールや脂肪の沈着)により硬化・狭窄します。血流が阻害されると狭心症や心筋梗塞を起こし、心不全や不整脈のリスクも高まります。主な症状は胸部の圧迫感・痛みです。
不整脈
心拍が不規則になる状態です。軽度の場合は胸のざわめきや「ドキドキ」感で済むこともありますが、重症になると息切れ、倦怠感、めまい、失神、胸痛、急速な心拍など生命を脅かす症状が現れます。
末梢動脈疾患(PAD)
足や腕など体の末端部の動脈にプラークが蓄積し、血流が低下します。その結果、皮膚の色が変わる、疼痛、創傷の治癒遅延、四肢の温度低下、壊疽、しびれ、むくみなどが起こります。
心不全
心臓が十分に血液を送り出せなくなる状態です。完全に停止したわけではなく、血液供給が不足するため倦怠感や呼吸困難が主症状です。多くは治癒が難しく、重症例では心移植が必要になることがあります。
先天性心疾患
出生時から心臓に構造的欠損がある状態です。種類は30以上あり、症状も多様です。米国心臓協会(AHA)によると、毎年約36,000人の子どもが先天性心疾患で生まれます。出生時にすぐ診断されないこともあり、後年に発見されることがあります。
予防と対策
CDCが推奨する心臓病リスク低減策は次の通りです。
- 健康体重の維持
- 塩分・脂肪の少ない野菜・果物中心の食事
- 定期的な運動
- 禁煙と節度ある飲酒
- 適正なコレステロール・血圧管理
- 糖尿病の予防・管理
先天性心疾患を防ぐためには、妊娠中の飲酒を避け、適切な産前ケアと栄養管理が重要です。
