動脈プラークを減らす方法と予防策
プラークが動脈にたまる仕組み
心臓病は10代後半から始まり、食生活や生活習慣により中年期まで進行します。座りがちな生活や飽和脂肪・コレステロールが多い食事は、動脈内にプラークが蓄積するスピードを加速させます。足の動脈が狭くなる末梢動脈疾患(PAD)や、脳へ血液を送る動脈が閉塞すると脳卒中が起こります。
主な原因は食事性コレステロールです。コレステロールと飽和脂肪の多い食事を続けると、血管壁に硬化・石灰化したプラークが形成されます。高血圧は血管壁を傷つけ、プラークに細かな亀裂や割れ目を生じさせ、血小板が付着しやすくなることで血管径がさらに狭くなります。最終的に血管が完全に閉塞すれば、心筋梗塞や脳卒中などの重大な合併症が起こります。
食事と運動でプラークを減らす
研究は、食事と運動が動脈内のコレステロール蓄積を大幅に減少させることを示しています。心臓病リスクがある人は、以下のような食事を心がけましょう。
- 果物、野菜、全粒粉のパン、食物繊維が豊富な食品
- サーモン、マス、サバなどの青魚(オメガ‑3脂肪酸を含む)
大筋群を使う有酸素運動を、20分以上継続して行うと血中脂質が改善されます。運動はLDL(悪玉)コレステロールを減らし、HDL(善玉)コレステロールを増やす効果があります。HDLは血管壁からLDLを除去し、プラークの形成を防ぎます。また、運動は血圧を下げ、体脂肪を減らすことで、心臓病の二大リスク要因を同時に抑制します。
薬剤・サプリでプラークを減らす
近年、プラークを減少または溶解させる薬剤やサプリの研究が進んでいます。
- オメガ‑3系脂肪酸を含む魚油サプリ(1日1500〜2000 mg)を摂取すると、プラークの進行が遅れることが報告されています。
- にんにく、ビタミンE、ビタミンK、フィブリノリティック酵素などは、炎症を抑えつつプラークの溶解に寄与する可能性があります。
- 新薬「ApoA‑I Milano/リン脂質」:2003年のJAMA研究では、冠動脈疾患患者が5週間にわたってApoA‑Iを投与された結果、プラークが有意に減少したと報告されています。
