慢性心臓拒絶とは何か
概要
慢性心臓拒絶(慢性移植片拒絶)は、移植された心臓に対して受容者の免疫系が長期間にわたり反応し、機能低下や最終的に心不全を引き起こす状態です。心臓移植後の重篤な合併症のひとつで、再移植が必要になることもあります。
原因
主な要因は以下の通りです。
- 移植心臓に対する免疫応答
- 免疫抑制薬の不十分または不適切な使用
- 移植心臓における冠動脈疾患(移植片血管性病変)
症状
慢性拒絶が進行すると、次のような症状が現れます。
- 息切れ
- 疲労感・倦怠感
- 体力低下
- 胸痛
- 下肢(足首・足)のむくみ
- 不整脈や頻脈
- 高血圧
診断方法
以下の検査で診断が行われます。
- 心エコー(超音波心筋描出)
- 心臓カテーテル検査
- 移植心臓の生検(組織検査)
治療法
治療は症状と進行度に応じて組み合わせます。
- 免疫抑制薬の用量増加または新規薬剤の追加
- 移植心臓の冠動脈疾患に対する薬物療法や血管形成術
- 症状が進行した場合は再移植を検討
予後
適切なモニタリングと治療により、多くの患者は長期にわたり比較的良好な生活を送ることが可能です。
