自宅での高血圧危機への対処法と、緊急通報のタイミング
米国心臓協会によると、血圧が180/120 mm Hg以上になると「高血圧危機」と診断されます。症状の有無により、高血圧緊急(emergency)と高血圧緊急性(urgency)に分けられます。
緊急性と緊急の違いは?
- 高血圧緊急性(urgency): 血圧が180/120 mm Hg以上でも、胸痛や呼吸困難などの症状が出ていない状態です。医師の診察は必要ですが、すぐに入院する必要はほとんどありません。
- 高血圧緊急(emergency): 同じ血圧でも胸の痛み、息切れ、視力変化、しびれ、言語障害などの症状が伴う場合です。これは緊急医療が必要な状態なので、すぐに911へ通報するか、最寄りの救急科へ向かいましょう。
症状がないときの対処
血圧が180/120 mm Hgと測定され、体調に異常がなければ、まず5分ほど待って再測定します。2回目も高いままで症状がなければ「高血圧緊急性」と判断し、速やかに医療機関でのフォローアップを予約してください。
一時的に血圧上昇を和らげる自宅の方法(あくまで暫定的な対策)
- 呼吸法: 4秒かけてゆっくり吸い、2秒止め、6秒かけてゆっくり吐く。このサイクルを3〜5分続けるとリラックス効果で血圧がやや下がります。
- 仰向けで安静: 背中を床につけて10分間横になると、心臓への負荷が軽減され、血圧が下がりやすくなります。
- 冷水シャワーや入浴: 短時間の冷水刺激で血管が一時的に収縮し、再加温時に拡張することで血圧低下が期待できます。
- 水分補給: 無糖の水を1杯飲みましょう。脱水は血圧上昇の原因になるため、適切な水分は循環を助けます。
スポーツドリンクはナトリウムが多く含まれるため、むしろ血圧を上げる可能性があるのでおすすめしません。
すぐに救急医療が必要なサイン
以下の症状があるかつ血圧が180/120 mm Hg以上の場合は、迷わず911へ通報するか、誰かに救急科へ運んでもらいましょう。
- 激しい頭痛や視力の変化
- 胸部の痛みや圧迫感
- 息切れ
- しびれ、うずき、または片側の筋力低下
- 言語障害や意識混濁
血圧を上げやすい薬剤や物質
一部の処方薬や市販薬(例:鼻づまり用の去痰薬、NSAID系鎮痛剤、特定の抗うつ薬)には血圧上昇の副作用があります。さらに、カフェイン、ニコチン、アルコールなどの刺激物と併用すると効果が増幅されます。服用中の薬は必ず医師や薬剤師に確認しましょう。
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