小児逆流性食道炎(GERD)
逆流性食道炎(GERD)は、胃の内容物が食道へ逆流することで起こる、子どもから大人まで広く見られる疾患です。胃酸が食道の粘膜を刺激し、様々な症状を引き起こします。多くの子どもは成長とともに自然に改善しますが、症状が続く場合は適切な診断と治療が必要です。
原因
- 食道下部括約筋(LES)が十分に機能しないことが主な原因です。LESが緩むと、胃の内容物が食道へ逆流しやすくなります。
- 肥満はLESの圧力を低下させ、逆流を助長します。
- ビタミンCやカフェインを多く含む食品・飲料も症状を悪化させることがあります。
症状
- 喉に食べ物が詰まったような違和感や、口の中に酸っぱい味がすることがあります。
- 嚥下時の痛みや困難、喉の痛み、声がかすれるといった症状が見られます。
- 喘息様の呼吸困難や、口臭の悪化も報告されています。
診断
- 上部消化管造影(UGI)で消化管の形態異常を確認します。
- 食道内のpHモニタリングにより酸の逆流を測定します。
- 必要に応じて食道鏡検査や組織生検を実施し、診断を確定します。
治療
- 乳児の場合、フォーミュラの変更が有効です。
- 成長した子どもには食事内容の見直しや、肥満が原因の場合は減量プログラムが推奨されます。
- 市販の制酸剤や、医師が処方する胃酸分泌抑制薬を使用します。
- 重症例では、食道下部括約筋を強化する手術が検討されます。
避けるべき食品
- 炭酸飲料やカフェインを含む飲料は控えましょう。
- 辛い料理やトマトなどの酸性食品は症状を刺激しやすいため、摂取を制限します。
- 揚げ物や高脂肪の食品も避けることが望ましいです。
