肝硬変の検査項目と評価
肝硬変は正常な肝組織が線維性の瘢痕組織に置き換わる疾患で、慢性肝疾患(アルコール性肝障害や肝炎など)が主な原因です。診断は複数の血液検査や画像所見を総合的に評価して行われます。
ビリルビン
ビリルビンは肝臓で生成され、肝硬変が進行すると血中濃度が上昇します。通常の血液検査で測定され、基準値は0.3〜1.9 mg/dLです。34 mg/dL以下は軽度、34〜50 mg/dLは中等度、50 mg/dL以上は重度の肝硬変を示唆します。
アルブミン
血清アルブミンは血液中の主要タンパク質で、体液バランスの維持に関与します。正常範囲は40〜55 g/Lです。35〜40 g/Lは軽度、28〜35 g/Lは中等度、28 g/L未満は重度の肝硬変と考えられます。
国際標準化比(INR)
INRは血液凝固時間を基準と比較した指標で、0.8〜1.2が正常とされます。1.2〜1.7は軽度、1.71〜2.2は中等度、2.2以上は重度の肝硬変を示します。
腹水
腹腔内に液体がたまる状態を腹水と呼び、主に肝硬変が原因です。軽度の腹水は中等度の肝硬変と関連し、重度の腹水は重度の肝硬変を示します。
肝性脳症
血中に毒性物質が蓄積すると起こる神経精神障害が肝性脳症です。肝臓の解毒機能が低下すると発症します。1〜2級は中等度、3級以上は重度の肝硬変に相当します。
