口唇ヘルペス(発熱水疱)の治療薬と対処法
ヘルペスウイルスは世界の約95%の人が保有していますが、実際に発熱水疱(口唇ヘルペス)を発症するのは約10%です。症状は自然に治りますが、薬を使うことで回復を早め、痛みを軽減できます。ウイルス自体を体内から完全に除去する治療法は現在ありません。
概要
発熱水疱はヘルペスウイルスⅠ(HSV-1)による感染症で、主に唇の縁や口の周りに水疱ができます。感染直後は自覚症状がなく、最初の症状は水疱ができ始めたときに現れます。
原因
HSV-1は接触感染が主で、感染者と接触(キスや共有の食器など)した際に広がります。一度感染するとウイルスは体内に潜伏し、免疫力が低下したときに再活性化して水疱が出ます。主な誘因は発熱、風邪、ストレス、外傷、紫外線、ホルモンバランスの変化などです。
症状
水疱ができる3日前までに、痛み、かゆみ、灼熱感などの前兆が現れることがあります。水疱は赤く腫れ、液体で満たされています。
処方薬(外用)
FDA認可の外用クリームは、アシクロビル(商品名:Zovirax)とペンシクロビル(商品名:Denavir)です。12歳以上の患者が症状の初期に使用します。副作用として、皮膚や唇の乾燥、かゆみ、頭痛、味覚変化、発疹などがあります。妊娠中・授乳中の使用は避けてください。
処方薬(内服)
バラシクロビル(商品名:Valtrex)とファムシクロビル(商品名:Famvir)は、発熱水疱の初期に服用する経口薬です。子供への使用は認可されていません。共通の副作用は頭痛、下痢、嘔吐、倦怠感で、Valtrexはうつ状態、関節痛、めまいも報告されています。妊娠中・授乳中は使用しないでください。これらの薬は帯状疱疹や性器ヘルペスの治療にも用いられます。
市販薬
アブレバ(商品名:Abreva)は、12歳以上の患者が使用できる市販の外用クリームです。症状の最初のサインで使用すると回復が早まります。副作用として頭痛、月経痛、鼻汁・鼻づまりがあります。妊娠中・授乳中の使用は医師に相談してください。
