ヘルペス治療ガイド
診断
米国疾病予防管理センター(CDC)によると、12歳以上の米国人約4500万人が性器ヘルペスに感染したことがあると推定されています。つまり、約5人に1人がウイルスに感染した状態です。ヘルペスは症状が出ていなくても感染できるため、パートナーが無症状でも感染リスクがあります。疑いがある場合は早めに医師を受診し、症状が出ているとき(水疱や潰瘍があるとき)は特に診断がしやすく、早期治療で痛みを軽減できます。
感染の段階
ヘルペスの治療はウイルスがどの段階にあるかで異なります。
一次感染期(初感染)は、感染後2〜8日で水疱が出現します。水疱は小さく目立たないこともあれば、透明または赤く炎症した皮膚の上にできることもあります。水疱が破れると潰瘍になり、発熱や排尿時の痛みが伴うことがあります。
潜伏期では症状は出ませんが、ウイルスは体内を移動し、脊髄神経へ到達します。神経に到達するとウイルスは増殖し、唾液、精液、膣分泌液などに含まれるようになります。この期間でも無症状で感染が拡大する可能性があります。
一次感染と潜伏期を経た後、多くの場合は再発が起こりますが、症状は軽減されることが一般的です。
根治はないが管理は可能
ヘルペスウイルスは現在のところ根治できません。一度感染すると生涯にわたりウイルスは体内に潜伏し、再発や他者への感染のリスクがあります。しかし、適切な薬剤で症状の抑制や感染拡大の防止が可能です。
薬剤治療
主に以下の抗ウイルス薬が使用されます。
- アシクロビル(商品名:ゾビラックス):痛みの緩和とウイルス増殖の抑制に有効。外用クリームや経口投与で使用し、再発予防にも役立ちます。
- ファムシクロビル(商品名:ファムビル):再発頻度を低減し、感染拡大リスクを減らす。
- バラシクロビル(商品名:バルトレックス):長時間作用型で、再発予防と症状軽減に効果的です。
痛みの対処法
発症時の痛みはNSAID(非ステロイド性抗炎症薬)で管理できます。代表的な市販薬はタイレノール、イブプロフェン、モトリンなどです。また、温かい(ぬるめの)湿布や入浴で患部の不快感を和らげることができます。発作中はゆったりした綿素材の下着を着用し、患部を清潔かつ乾燥させることが重要です。
