ヘルペスウイルスの種類を知ろう:HSV-1、HSV-2、VZVの特徴

ヒトに感染するヘルペスウイルスは全部で8種類知られています。以下では、代表的なウイルスごとに概要と主な症状を紹介します。

1. ヘルペス単純ヘルスウイルス1型(HSV-1)

口唇ヘルペスの主因となり、口周りや唇に水疱や熱性疱疹(いわゆる口唇ヘルペス)を引き起こします。

2. ヘルペス単純ヘルスウイルス2型(HSV-2)

主に性器ヘルペスを引き起こし、性器周辺の皮膚や粘膜に水疱や潰瘍が生じます。

3. 水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)

水痘(水ぼうそう)の原因ウイルスで、子どもに高い感染力があります。幼少期に水痘を発症した後、ウイルスは神経節に潜伏し、成人になると帯状疱疹として再活性化し、体の片側に痛みを伴う帯状の水疱が現れます。

4. エプスタイン・バーウイルス(EBV)

「キス病」とも呼ばれる伝染性単核球症(モノ)の原因ウイルスです。発熱、咽頭痛、リンパ節腫脹、極度の倦怠感が主症状です。また、バーキットリンパ腫や鼻咽頭癌などのがんのリスクとも関連しています。

5. サイトメガロウイルス(CMV)

健康な成人では軽症または無症状ですが、免疫不全者(HIV/AIDS患者や臓器移植者)では肺炎、脳炎、失明など重篤な合併症を引き起こすことがあります。

6. ヒトヘルペスウイルス6型(HHV-6)

幼児期に発熱と全身発疹を伴う「突発性発疹(ローザラ)」の主原因です。免疫低下者では重篤な感染症を起こすことがあります。

7. ヒトヘルペスウイルス7型(HHV-7)

HHV-6と同様に突発性発疹様の症状と関連していますが、感染頻度はやや低いとされています。

8. カポジ肉腫関連ヘルペスウイルス(KSHV)

カポジ肉腫や一部のリンパ腫、原発性胸膜腔性肉腫の原因ウイルスです。特に免疫抑制状態(HIV/AIDSや臓器移植)で発症リスクが高まります。

※ヘルペスウイルスは生涯にわたり潜伏・再活性化することがあり、複数のウイルスに同時または別々の時期に感染するケースもあります。

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