帯状疱疹がもたらす影響と主な合併症
痛み
帯状疱疹の最も顕著な症状は、ウイルスが潜伏していた神経の走行に沿って現れる痛みです。体の片側、主に臀部や胴体の中部に集中し、発疹が出る前に感じられます。痛みの強さは軽度から激痛までさまざまで、神経障害性の痛みと呼ばれます。
発疹
痛みが出た後、通常は水疱を伴う赤い発疹が現れます。水疱は液体で満たされ、破れるとかさぶたになります。発疹もウイルスが潜伏していた神経の走行に沿って出現します。
稀に発疹がほとんど見られない「帯状疱疹・無疱疹型(zoster sine herpete)」や、極小の水疱で見落とされがちな「帯状疱疹・小疱疹型(zoster cum herpete minimo)」があります。これらは診断が難しいことがあります。
帯状疱疹後神経痛(PHN)
発疹や水疱が治癒した後も、痛みが数か月から数年続くことがあります。これを帯状疱疹後神経痛(Post‑herpetic Neuralgia, PHN)と呼び、触覚や温度に対する過敏、しびれ、かゆみ、頭痛などを伴うことがあります。症状が重い場合、日常生活に支障をきたすことがあります。
ラムジー・ハント症候群
ウイルスが顔面の耳介神経に再活性化すると、ラムジー・ハント症候群が起こります。激しい顔面痛に加えて、顔面筋の麻痺、聴覚障害、視覚障害が生じることがあります。早期治療が視力や聴力の回復に重要です。
その他の合併症
ウイルスは眼、脳、脊髄など他の臓器にも波及することがあります。眼に帯状疱疹が起こると結膜炎、角膜炎、ぶどう膜炎などの炎症を引き起こし、視力低下や失明のリスクがあります。中枢神経系に感染すると髄膜炎や脳卒中を含む重篤な合併症が報告されています。
