門脈圧亢進症の治療薬

門脈圧亢進症は、胃や腸からの血液を肝臓へ運ぶ門脈において血圧が上昇する疾患です。主に肝硬変などが原因で、食道静脈瘤や腹水などの合併症を引き起こします。薬物療法は血圧を下げ、合併症のリスクを低減する重要な手段です。

プロプラノロール

β遮断薬に属し、心拍数と門脈系の血流圧を低下させます。アドレナリンの作用を抑えることで、食道静脈瘤の出血リスクを減少させます。

ナドロール

プロプラノロールと同様のβ遮断薬で、血管平滑筋を弛緩させ血圧を下げます。長時間作用型で、1日1回の投与が可能です。

硝酸薬(ニトロ化合物)

プロプラノロールやナドロールと併用し、食道静脈の出血が認められる場合に使用します。血管拡張作用で門脈圧をさらに低下させます。

ラクツロース

門脈圧亢進症患者に見られる肝性脳症(意識障害や精神症状)を改善するために投与します。腸内のアンモニア産生を抑制します。

治療上の留意点

薬物療法だけでなく、内視鏡的止血やバンドリングなどの内視鏡治療が併用されることが多いです。血管を閉塞させ血流を改善し、出血リスクを根本的に減らします。

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