高血圧の治療に使われる薬の種類と特徴
高血圧(血圧が高い状態)は、血液が血管壁に強く押し付けられることで起こります。血管や腎臓、目、心臓にダメージを与え、心筋梗塞や脳卒中、動脈瘤のリスクを高めます。主に血圧降下薬でコントロールされます。
利尿剤(ウォーターピル)
利尿剤は高血圧治療の第一選択肢としてよく用いられます。腎臓が余分なナトリウムと水分を排出し、血液量を減らすことで血圧を下げます。カリウムが不足しやすいため、医師はカリウム補充を勧めることがあります。
主な副作用
- 頻尿、倦怠感、筋肉痙攣、下痢または便秘、めまい、血糖値上昇
- カリウム低下(必要に応じてサプリメント)
ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)
ACE阻害薬はアンジオテンシン変換酵素の生成を抑制し、血管の収縮とナトリウム・水分保持を防ぎます。糖尿病や冠動脈疾患、腎機能障害、うっ血性心不全を併発している患者に特に有効です。
主な副作用
- カリウム貯留、乾いた咳、喉・舌・唇の腫れ
アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)
ARBはアンジオテンシンIIの受容体をブロックし、血管を拡張させて血圧を下げます。ACE阻害薬に比べて咳や血管浮腫といった副作用が少なく、心不全、腎不全、糖尿病、冠動脈疾患を持つ患者に広く処方されます。
主な副作用
- 頭痛、めまい、血清カリウム上昇(まれに)
カルシウム拮抗薬
カルシウム拮抗薬は血管平滑筋と心筋へのカルシウム流入を抑制し、血管拡張と心拍出量の低下をもたらします。不整脈(心拍の乱れ)を伴う患者にも有効です。
主な副作用
- 頭痛、便秘、むくみ、徐脈(心拍数の低下)
レニン阻害薬
レニン阻害薬は腎臓で産生されるレニンの活性を抑え、血圧上昇の連鎖反応を阻止します。1日を通して血圧を安定させる効果が期待されますが、長期的な安全性と有効性はまだ検証中です。
主な副作用
- 下痢、唇・喉・舌の腫れによる嚥下・呼吸困難
