高血圧の診断手順と注意点
高血圧(医学的には「高血圧症」)は、動脈壁が狭くなり血流が増加することで血圧が上昇する状態です。主に一次性(原因不明)と二次性(腎臓や副腎の疾患、特定の薬剤など)があり、一次性が全症例の約95%を占めます。自覚症状がなくても長期間続くことがあり、血栓、肺塞栓、心筋梗塞、脳卒中などの重大な合併症リスクがあります。
診断の基本手順
- 血圧測定の準備
カフェイン、運動、喫煙は測定の30分前までに控え、測定前に5分間静かに座ってリラックスします。 - 医療機関での測定
腕にカフを装着し、心臓と同じ高さに保ちます。医師または看護師がカフを膨らませ、肘の内側にある上腕動脈で聴診します。測定中は静かにし、必要に応じて同一回診で2回以上測定し、数値の正確性を確認します。 - 測定結果の確認
米国国立衛生研究所(NIH)によれば、140/90 mmHg 以上が高血圧と診断されます。ただし、診断には複数回の測定結果が必要です。- 160/100 mmHg 以上または 179/109 mmHg 以上 → 2 週間後に再測定
- 140/90 mmHg 以上または 159/99 mmHg 未満 → 4 週間後に再測定
- 120/80 mmHg 以上 139/89 mmHg 未満(前高血圧) → 4〜6 か月ごとに再測定
- 120/80 mmHg 未満(正常) → 年1回のチェックで十分
- 自宅での血圧管理
「白衣高血圧」(診察室でのみ血圧が上がる)に注意し、必要に応じて医師から自宅用血圧計を貸与してもらい、落ち着いた環境で定期的に測定します。
以上の手順を踏むことで、正確に高血圧を診断し、適切な治療や生活改善に繋げることができます。
