閉経期の高血圧と対策
閉経期や閉経後の女性は、体の変化に対する特別な関心があります。高血圧は米国で7,300万人以上が罹患している疾患です。閉経が血圧に与える影響を理解すれば、健康を維持するための具体的な対策が可能になります。
血圧とは
高血圧(ヒュpertension)は、心拍時および安静時に動脈壁にかかる圧力が正常値(120/80 mmHg)を超える状態です。血圧が上昇すると心臓への負担が増し、心筋梗塞や脳卒中、腎臓障害などのリスクが高まります。この「サイレントキラー」は、55歳以上の女性で特に多く見られ、ほとんどの女性がこの年齢で閉経を迎えます。
エストロゲンの役割
閉経前のエストロゲンは、血管を柔軟に保ち、抗炎症作用で血圧上昇を抑える効果があります。また、善玉コレステロール(HDL)を増やし、悪玉コレステロール(LDL)を減少させることで、心血管疾患の予防にも寄与します。これらの働きにより、閉経前の女性は高血圧の発症率が低くなります。
エストロゲンの減少
閉経期に入ると卵巣からのエストロゲン分泌が徐々に減少し、ホットフラッシュや睡眠障害、気分の変動といった更年期症状が現れます。エストロゲンが減ることで、血圧を低く保つ自然な保護効果も失われ、血圧上昇リスクが高まります。
エストロゲン補充療法
2002年以前は、閉経後の女性に心臓病や骨粗鬆症予防を目的としてエストロゲン療法が広く処方されていました。しかし、女性の健康イニシアチブ(WHI)研究の結果、エストロゲン療法が心臓病や脳卒中のリスクを増加させることが明らかになり、現在は慎重に適応が検討されています。
閉経期女性の健康的な生活習慣
血圧を定期的に測定し、管理することが第一歩です。エストロゲンの保護効果が低下する分、食事と体重管理が重要になります。塩分摂取を控え、野菜・果物・全粒穀物・食物繊維を豊富に含む食事を心がけましょう。定期的な運動も欠かさず、血圧が高めの場合は医師に相談してください。
