HIV陽性乳児の平均寿命
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)は、後期感染症である後天性免疫不全症候群(AIDS)を引き起こし、免疫力を低下させます。米国疾病予防管理センター(CDC)によると、米国でHIV陽性の子どもはほとんどが母子感染(出生前・出産時・授乳)により感染しています。
予後
米国国立衛生研究所(NIH)のデータによると、HIV感染児の80%は学齢期または思春期まで重篤なAIDS症状を示さず、20%は4歳までに死亡します。治療を受けない場合、乳児の大半は生後1年以内に死亡します。
感染経路
主な感染経路は妊娠・分娩・授乳を通じた母子感染です。輸血などその他の経路は全体の7%未満です。
症状
免疫系が未熟なため、乳児の症状は大人と異なります。肺炎、急性中耳炎、慢性下痢、脳症、心筋症、サイトメガロウイルス(CMV)感染などが一般的です。感染直後の数か月間は症状が現れないことが多いです。
予防
カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)の研究によれば、妊娠初期にHIV検査を実施し、妊娠・出産期間中に抗レトロウイルス薬を投与すれば、出生時の感染率は99%低減します。ウイルス量が高い母親や症状がある場合は、帝王切開が推奨されます。
治療
米国ではHIV陽性母親から生まれた乳児は、生後6〜12時間後にジドブジン(AZT)を6週間投与し、肺胞胞肺炎(PCP)予防薬も併用します。感染が確認された場合は、AZT療法とPCP予防薬を症状の有無に関わらず生涯継続します。早期開始が重要です。
