コルチゾールとACTHの役割とは?

ACTHテスト(副腎皮質刺激ホルモンテスト)は、副腎の機能や反応性を評価するために実施されます。ACTHは下垂体で自然に産生され、コルチゾール(ヒドロコルチゾン)の放出を調節します。コルチゾールは炎症を抑えるステロイドホルモンで、一般にコルチゾール濃度が上がるとACTH濃度は下がり、逆もまた同様です。ACTHテスト自体やホルモンの異常はさまざまな健康リスクと関連します。

正常値

  • ACTH刺激後に体内でコルチゾールが増加するのは正常です。米国国立医学図書館のデータによれば、刺激後の血中コルチゾール濃度は1デシリットルあたり18〜20マイクログラム以上が期待されます。ただし、基準値は検査機関によって若干異なるため、結果の解釈は必ず担当医に相談してください。

コルチゾールが高い場合

  • 高コルチゾールはクッシング症候群(高コルチゾール血症)を示唆することがあります。多くは下垂体腫瘍によるACTH過剰分泌が原因です。症状としては上半身の肥満、顔面や首回りの脂肪蓄積が見られます。さらに、WebMDによれば、ACTHも同時に高い場合は、下垂体以外の部位(例:肺や副腎)でACTHが産生されている可能性があり、これは悪性腫瘍と関連することがあります。

コルチゾールが低い場合

  • 低コルチゾールと高ACTHが同時に認められる場合、アジソン病の可能性があります。主な症状は倦怠感、低血圧、皮膚の色素沈着、進行性の貧血です。逆に、コルチゾールもACTHも低い場合は下垂体機能不全(低下垂体症)と考えられ、若年者では成長障害(矮小症)、高齢者では早期老化が見られることがあります。

薬剤との相互作用

  • ステロイド系抗炎症薬(コルチコステロイド)は体内のコルチゾール/ACTHバランスを変化させます。また、リチウム炭酸塩、アンフェタミン、インスリンなども同様にホルモン濃度に影響を与えると報告されています。ACTH検査後に持続的な出血が見られる場合は、出血性疾患やワルファリン・アスピリンなどの抗凝固薬の影響が考えられます(WebMD)。

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