高コルチゾールの原因と対策

コルチゾールは腎臓の上にある副腎から分泌されるホルモンで、ストレス応答や代謝調節に重要な役割を果たします。血中コルチゾールが高くなる原因はさまざまで、原因に応じた適切な診断と治療が必要です。

クッシング症候群

クッシング症候群は、血中コルチゾールが過剰になる状態で、顔色が赤くなる、背中や上半身に脂肪が蓄積する(「ムーンフェイス」や「バッファローハンプ」)、疲労感や皮下出血が起きやすいといった症状がみられます。最も一般的な原因は、長期にわたるプレドニゾンや他のステロイド薬の使用です。

クッシング病

クッシング病は、脳底部にできた良性の下垂体腺腫が原因で、下垂体が過剰に副腎刺激ホルモン(ACTH)を分泌し、結果として副腎からのコルチゾール分泌が増加します。下垂体腺腫の有無は画像診断で確認します。

副腎腫瘍

副腎そのものに腫瘍ができると、腫瘍が良性であっても悪性であっても、コルチゾールの過剰産生を引き起こすことがあります。腫瘍の性状は画像検査やホルモン検査で評価します。

その他の要因

腎機能障害、肝疾患、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)なども血中コルチゾール濃度を上昇させることがあります。これらの基礎疾患がある場合は、まずそれらの治療が重要です。

うつ病との関係

いくつかの研究では、うつ病患者はコルチゾールが高い傾向にあると報告されています。たとえば、2004年の「Journal of Biological Psychiatry」に掲載された研究では、心疾患を伴ううつ病患者のコルチゾール濃度が非うつ患者より有意に高いことが示されました。ただし、うつ病がコルチゾール上昇に直接関与しているかどうかは、研究者の間で意見が分かれており、英国心理学ジャーナルなどでも議論が続いています。

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