ストレスホルモンが腎機能に与える影響
ストレスがかかると視床下部-下垂体-副腎軸(HPA軸)が活性化し、ノルエピネフリン、エピネフリン、コルチゾールが分泌されます。これらのホルモンは腎臓の様々な機能に影響を及ぼします。
カルシウムバランス
コルチゾールは腸管からのカルシウム吸収を抑えるだけでなく、腎細管でのカルシウム再吸収も阻害します。その結果、体内のカルシウムが失われやすくなります。
電解質と水分調節
コルチゾールは腎臓でのリン酸排泄を促進します。また、濃度が高い場合はアルドステロンと同様にナトリウムと水分の保持を引き起こします。
糸球体濾過率(GFR)
エピネフリンやノルエピネフリンといったカテコラミンは腎臓内の血管を収縮させ、糸球体濾過率が低下します。その結果、尿中の水分排出量も減少します。
ナトリウム保持
カテコラミンは腎臓でのナトリウム排泄を減少させ、余分な水分の保持を助長します。
臨床的な意味合い
血管収縮と水分貯留による血液量増加が血圧を上昇させ、長期的には慢性高血圧へとつながります。また、持続的な水分保持はむくみ(浮腫)を引き起こすことがあります。
東洋医学(TCM)の視点
伝統的な中国医学では、腎臓(副腎や全体の内分泌系を含む)の機能障害を特に有害と考えます。腎は「気」の根源とされ、全身のエネルギーバランスに深く関わっています。
