下垂体機能低下症の兆候と症状
下垂体機能低下症(hypopituitarism)は、下垂体が必要なホルモンを十分に分泌できない状態です。欠乏しているホルモンの種類に応じて、さまざまな症状が現れます。
ホルモン欠乏
- 性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)の不足 → 性ホルモンの産生低下、無月経、膣乾燥、不妊、勃起障害、精巣萎縮。
- 甲状腺刺激ホルモン(TSH)の不足 → 冷感、体重増加、便秘、皮膚乾燥、認知機能低下。
- プロラクチンの不足 → 授乳中の母親で乳汁分泌低下。
- 成長ホルモン(GH)の不足 → 小児期に成長障害(矮小症)を引き起こす。
症状の種類
- 性機能障害:不妊、月経異常、性欲減退など。
- 代謝障害:寒さに対する耐性低下、体重増加、便秘、乾燥肌。
- 成長障害:子供の身長伸長不良。
- 授乳障害:母乳分泌不足。
診断と経過
- 血液検査で下垂体ホルモンの濃度が低下していることが確認できるのが最も一般的な診断方法です。
- 症状はホルモン欠乏の程度と部位により個人差があり、早期に治療しないと合併症が進行する恐れがあります。
合併症
- TSH欠乏が長期間続くと、副腎皮質ホルモン不足(副腎不全)を招き、低血圧、低血糖、倦怠感、ストレス耐性低下などの症状が現れます。
