レウプロリド治療の概要と副作用
レウプロリドは、前立腺がん、子宮内膜症、子宮筋腫、早熟性思春期(早期発症の思春期)など、さまざまな疾患に用いられる処方薬です。LHRH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)アゴニスト、別名 GnRH アゴニストに分類され、男女の性ホルモン産生を抑制します。
レウプロリドの形態
- 皮下投与(サブキュタニアス)で1日1回投与する「ルプロン」溶液。
- 1〜6か月ごとに皮下投与する長時間作用型「エリガード」。
- 筋肉内投与(筋注)で月1回投与する「ルプロン デポ」や「ルプロン デポ‑PED」。
- 3か月・4か月ごとの長時間作用型「ルプロン デポ‑3か月」「ルプロン デポ‑4か月」。
- 年1回、皮下に小さなチューブを埋め込む「ビアドール」型インプラント。
使用する製剤は医師が患者さんの状態や治療目的に合わせて選択します。
男性に対するレウプロリド
- 前立腺がん治療では、精巣でのテストステロンとジヒドロテストステロン(DHT)の産生を抑えます。これらのホルモンはがん細胞の増殖を促進するため、ホルモンレベルを低下させることでがんの進行を遅らせます。
女性に対するレウプロリド
- 子宮内膜症や子宮筋腫の治療では、エストロゲン産生を低下させ、病変の縮小を促します。
子どもに対するレウプロリド
- 早熟性思春期(女児は8歳未満、男児は9歳未満で骨成熟や二次性徴が進む状態)の場合、乳房や性器の発達を抑制します。投与期間中のみ効果が持続します。
軽度の副作用
- めまい、吐き気、頭痛、性欲低下、睡眠障害、下肢・足のむくみ、体重増加、視力ぼやけ。
- 男性特有:便秘、勃起障害、睾丸縮小。
- 女性特有:ほてり、骨盤痛、不規則な膣出血、膣乾燥・かゆみ・灼熱感。
- これらは通常深刻な合併症とはみなされませんが、症状が続く場合は医師に相談してください。
重度の副作用
- 呼吸困難、胸部圧迫感、失神、蕁麻疹や皮膚発疹、手足のしびれ・感覚異常、眼瞼浮腫、頻脈・不整脈、急激な血圧低下。
- 男性は胸部や鼠径部の痛みも報告されています。
- これらの症状が現れた場合は直ちに医師に連絡してください。
子どもの副作用
- 稀に皮膚発疹や全身の痛みが出ることがあります。
- 女児は膣出血や白い分泌物がみられることがあります。
- いずれの場合も速やかに担当医へ報告してください。
