子宮筋腫摘出手術後のホルモンへの影響は?
子宮筋腫摘出手術とホルモン変化の概要
子宮筋腫(レイオミオーマ)は、子宮の筋層にできる非癌性の腫瘍で、妊娠可能年齢の女性の約70%に見られます。筋腫摘出術(筋腫除去手術)は、子宮を残したまま筋腫を取り除く手術です。
ホルモンが筋腫に与える影響
卵巣から分泌されるエストロゲンとプロゲステロンは、筋腫の発育・増大に関与しています。手術によりホルモンバランスが変化すると、月経周期や妊孕力に影響が出ることがあります。
手術後に起こり得る主なホルモン変化
- エストロゲン・プロゲステロン:卵巣が主な供給源であり、手術後に産生や分泌が乱れると、不規則出血や過多月経が見られることがあります。
- 卵胞刺激ホルモン(FSH)・黄体形成ホルモン(LH):下垂体から分泌されるこれらのホルモンが上昇すると、卵巣がエストロゲン・プロゲステロンを過剰に産生し、排卵時期が変動しやすくなります。
- プロラクチン:下垂体から分泌され、授乳時に乳汁分泌を促します。手術後にプロラクチンが上昇すると、乳汁産生や月経不順、妊孕力低下などの症状が出ることがあります。
- 甲状腺ホルモン:代謝や全身の健康に関わる甲状腺ホルモンの産生も影響を受けることがあり、疲労感、体重変動、気分の変化などが現れることがあります。
個人差と対策
ホルモンへの影響は患者ごとに異なり、筋腫の数・位置、手術方法、個々の体質が関与します。症状が強い場合は、術後のホルモン補充療法や専門医による管理が必要になることがあります。
