副腎機能不全の症状とは?
副腎は内分泌系の一部で、体内の全臓器に影響を与えるホルモン(アルドステロンとコルチゾール)を産生します。副腎機能不全はこれらホルモンの分泌が不足する状態で、アディソン病や低コルチゾール血症とも呼ばれます。30〜50歳で診断されることが多いですが、年齢に関係なく発症します。症状が現れたら速やかな医療が必要で、放置すると重篤な合併症や死亡リスクがあります。
主な症状
- 数週間から数か月かけて徐々に現れる
- 肘や膝の皮膚が暗くなる(色素沈着)
- 筋力低下・筋肉痛、関節痛
- 低血圧、塩分欲求増加
- 食欲不振、疲労、体重減少
- イライラやうつ状態
主な症状の治療
副腎機能不全の患者には、症状を抑えるためにコルチコステロイド(ステロイドホルモン)を処方します。嘔吐などで経口投与が困難な場合は、注射による投与が必要になることがあります。自己判断でステロイドを中止すると、症状が再発し、重篤化や死亡リスクが高まります。
危機的状態(アディソン危機)
急性の副腎不全は「アディソン危機」と呼ばれ、突然の下痢、嘔吐、高カリウム血症、背中・脚・腹部の痛み、低血圧、意識消失などが起こります。ストレス、外傷、感染症などが引き金になることがあります。
危機的状態の治療
アディソン危機は命に関わる緊急事態です。直ちに救急医療を受ける必要があります。救急室では、ヒドロコルチゾン、ブドウ糖、食塩水を静脈投与し、迅速に対処します。
日常の留意点
副腎機能不全と診断された人は、医療用アラートジュエリーやカードを常に携帯し、緊急時に医療従事者が迅速に適切な処置を行えるようにしましょう。
