クッシング症候群と精神疾患
クッシング症候群は、体内のコルチゾールが過剰に分泌される重篤なホルモン疾患です。過剰なコルチゾールは身体的な問題だけでなく、精神的な問題も引き起こします。さらに、類似症状を示す偽クッシング症候群も存在し、原因は別の内分泌障害や重度の不安などです。
クッシング症候群とは
- 副腎や下垂体にできた腫瘍、がん、あるいはステロイド薬(例:コルテフ、プレドニゾン)の使用が主な原因です。
高コルチゾールがもたらす身体的症状
- 高血圧、糖尿病、インスリン抵抗性、皮膚・毛髪の薄化、筋力低下、骨粗鬆症、著しい体重増加など。
高コルチゾールがもたらす精神的症状
- パニック発作や不安感、抑うつ、疲労感、イライラ、神経過敏、睡眠障害、低リビドーなど。
重篤な精神障害
- 重度の抑うつや精神病(入院が必要なケース)に加え、躁状態や多幸感、脳の霧(認知障害)や忘れやすさが見られます。長期にわたるコルチゾール過剰はアルツハイマー病や認知症のリスクを高めます。
身体症状が精神に与える影響
- 体型変化(特に体重の不均等な増加や「バッファローハンプ」)により自己評価が低下し、うつ状態を招くことがあります。
注意点
- クッシング症候群や偽クッシングは診断が難しく、精神科へ紹介されるケースが多いです。根本原因の内分泌疾患を見逃さないよう、適切な検査と専門医の連携が必要です。
症状の管理には定期的なホルモン測定と、内分泌科・精神科・皮膚科など多職種による包括的なアプローチが不可欠です。
