人間成長ホルモン検査について

成長ホルモンは下垂体から分泌され、身体の成長や代謝、エネルギー利用に重要な役割を果たします。日々の分泌量はストレス、食事、運動、睡眠などで変動します。血液中の成長ホルモン量を測定する検査が「ヒト成長ホルモン検査」です。

機能

子どもで成長ホルモンの過剰または不足が疑われる場合に、ホルモンの産生量を評価するために実施します。分泌が少ないと低身長(矮小症)になり、過剰だと巨人症となります。

考慮すべき点

成人でも成長ホルモン異常が起こり得ます。下垂体に良性腫瘍(腺腫)ができると、手足や顔、顎が異常に大きくなることがあります。このような場合、腺腫の診断と治療経過の管理のために検査が必要です。

検査の種類

主に2つの検査があります。

  • GH刺激試験:低下垂体機能(低下垂体症)を診断するため、インスリンやアルギニン投与後にGH分泌が増加するかを確認します。
  • GH抑制試験:過剰下垂体機能(高下垂体症)を診断し、腫瘍の有無を評価するために、グルコース負荷後のGH抑制状態を測定します。

検査の手順と特徴

いずれの検査も、検査前に10〜12時間の絶食が必要です。

  • GH刺激試験:静脈注射でインスリン(またはアルギニン)を投与し、一定時間ごとに血液を採取してGH濃度を測定します。
  • GH抑制試験:経口でグルコース溶液を飲み、同様に時間差で血液を採取し、GHの抑制程度を評価します。

注意事項・禁忌

低血糖(低血糖症)の方、セントジョンズワート、エストロゲン、アンフェタミン、インスリン、ステロイド系薬剤を使用中の方、または高度肥満の方は検査を避けるか、代替検査を検討してください。

検査結果は、適切な治療計画の策定や経過観察に活用されます。

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